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dynabook Satellite J10のファン清掃

東芝 dynabook Satellite J10のファン清掃

(作業日:2008.12.21 / 記事更新日:2011.11.23)


2005年9月に購入した東芝ノートPC dynabook Satellite J10ですが、近年、ファンの音が
うるさくなってきて、かなり耳障りでした。起動しているだけで、特に処理をしてない時でも
「ゴゴゴ・・・ゴゴーグワー・・ガー・・・ゴゴ」とか大きな音がするので、なんとか出来ないかと
思いつつ、我慢してすごしていましたが、ついに、起動時に
ファンが正常に動作しません。このため、十分な性能が得られない場合があります。
とメッセージが出るようになり、処理速度がガクンと落ちて使い物にならなくなって来たので
分解清掃(本当はファン交換したかった)を行いました。

手順は以下のとおりです。


※くれぐれも自己責任でお願いします。


01.jpg
まずはバッテリーを外します。



02.jpg
見えているネジを外します。
ネジ穴の横に、「B16」とか「F10」とかの刻印があるので、
外したネジは、種類を間違えないように注意してください。
中央のネジは、メモリ増設用のフタで、外しても意味がないので、外さなくても大丈夫です。



03.jpg
このフタを外します。



04.jpg
右に見える小さな2つのコネクタを外します。
この線は、画面左の穴を通ってスピーカーまでつながっていて、本体を開いたときに
違う側になるため、コネクタを外して緩めておく必要があるためです。



05.jpg
不器用でなければ手で抜けます。



06.jpg
向きを間違えると差し込めないので間違うことはないのですが、見える側に接点がなく、接点が下向きになります。



07.jpg
コネクタを外し、穴をコードが楽に通るように、写真のように引き出しておきます。



08.jpg
次はキーボード面です。
こちら側から作業しても問題はありませんが、バッテリーだけは最初に外す必要があるので、
ついうっかり忘れないように、本手順でやったほうが安全です。
キーボード上部のカバーを、両サイドの隙間から引っ張って外します。
ツメのみで固定されていますので、ツメを壊さないようにゆっくり丁寧に外しましょう。



09.jpg
カバーを外すと、キーボードを固定しているネジと金具が出てきます。
写真の3箇所のネジを外します。



10.jpg
金具を外すと、キーボードの上部が外れるので、キーボードをゆっくりとひっくり返してください。
キーボードの下部は、フレキシブルケーブルで基板に接続されているので、そこを中心にして
くるっと返す感じです。



11.jpg
キーボートの下に現れたネジを外します。写真の6箇所です。



12.jpg
金具も外します。



13.jpg
金具の下には、基板とコネクタが見えます。
右側の幅が広いケーブルがキーボード、左の小さいのがタッチパッドのケーブルです。
これも外すのですが、そのまま引っ張らず、コネクタのロックを外してから抜いてください。
詳細は次の写真で。



14.jpg
ケーブルを外した状態です。
写真の黄色い部分(実際には色はついていません)を上に引き上げるとロックが外れ、
ケーブルはスッと抜けます。
ケーブルをつなぐときは、ロックを外した(上げた)状態でケーブルを差込み、
ロックを下に押し込むとケーブルが固定されます。
ケーブルを外したら、キーボードを元に戻し、ディスプレイも閉じてください。



15.jpg
ディスプレイを閉じた状態で作業を進めます。



16.jpg
ウラ面に、最後のネジがありますので外してください。
このネジは、付近に記号が刻印されていないので、
「背面」とでもメモを書いて分けておきましょう。



17.jpg
ツメを外す作業に入ります。
ツメを外し始めると、本体の上部と底面にスキマが出来てきて、中のCDドライブやFDドライブが
不安定になってきますので、慎重に作業を進めてください。
写真のツメは、他のツメに比べて固定力と固定範囲が大きいので、最初に外します。
ここを外しておかないと、他の小さなツメを外しにくくなるからです。



18.jpg
最後に小さいツメを外します。
大きいツメやドライブの位置に既に出来ているスキマに指をかけ、開くような力を加えながら、
写真のツメの部分にマイナスドライバーなどをやさしく差し込み、一つずつツメを外して行きます。
ここは傷つきやすい部分なので、丁寧に作業してください。ま、傷がつくだけですが。



19.jpg
ツメを外し終わると、なんとなく全体が開きそうな感じになってると思います。
前面からゆっくりと開くと、奥に大きめのコネクタがあるので、手を入れて抜いてください。
コネクタを持たずに、ケーブル全体を持って引っこ抜く感じでも大丈夫な感じです。
(コネクタ持って抜くのが基本ですが、それだとなかなか抜けなかったのでつい・・・汗)
このコネクタを抜くと、ゆっくりと全体を開くことができます。



20.jpg
これが開いた状態です。
底面部右上のケーブルは、裏面から伸びてきてます。
ファンの清掃をするには十分な開腹状態ですね。



21.jpg
さっそくファンを外します。
一目でわかりますが、まずコネクタを抜いてください。手で簡単に抜けます。



22.jpg
ファンを固定してある2つのネジを外します。
(ちなみに写真は清掃後に撮ったのでキレイです)
これでファンは外れます。



23.jpg
外したファン。相当汚い。3年分のホコリが・・・。
ファンについているホコリによって、重量バランスが変わることも爆音の原因の1つです。



24.jpg
こちらはファン取り外し後の放熱板。3年分のホコリがぎっしり。
これでは空気も満足に通らないですね。
これでさらにファンが高回転になって爆音の原因に。
外して洗いたいところですが、放熱板を外すということは、CPUとヒートシンクの間のグリスを
キレイにして、再度塗布して密着させてやる必要があるので、手元にグリスがあって
そういう作業ができる方は外していいと思います。
また、そんなの気にせずにグリスは現状のまま再装着するという適当な方は勝手に
外してください。(ちなみに私は外して付けただけです。^^;)
外さずに清掃する場合は、この状態から掃除機でホコリを吸い取って終わりです。



25.jpg
放熱板を外す場合は、CPUを押さえている金具の4ヶ所のネジを外します。
(写真は洗浄後のものなのでキレイです)



26.jpg
金具を外せば放熱板は外れます。



27.jpg
外したあとのCPU。
できる限りきれいにふき取って、グリスを再度塗布してあげてください。
私はしませんでしたけど。



28.jpg
さて、ファンの方ですが、これはさらに分解できます。
ただし、金属のツメを伸ばしてまた曲げるという作業になるため、何度も
やると、ツメ自体が折れてしまいます。
ま、数年に1回なら大丈夫かな・・・と思って、今回は分解。
写真のようなツメが3箇所あるので、全てツメを起こしてください。



29.jpg
こんな感じです。



30.jpg
3箇所のツメを起こすと、この金具が外れます。



31.jpg
金具が外れたファン。(写真は洗浄後)



32.jpg
この羽根の部分、磁力でくっついているだけなので、指で外れます。(※羽根は壊れやすいので力を入れてはダメですよ)
不器用な人はドライバーとかラジオペンチとか使ってください。


33.jpg
外れた羽根部分とコイル部分。



34.jpg
こちらの部品は水洗いできないので、フキフキしてキレイにしてください。
中心部のグリスもふき取って、新品のグリスを入れた方が良いと思ったのでそうしました。



35.jpg
使ったグリス。
本当は模型店で売っているような硬いグリスを使いたかったのですが、
手元になかったため、ダイソーで100円のスプレーグリスを使ってみることに・・・



36.jpg
細かい部品なので、直接噴射できるわけもなく、一旦小皿に出して空気を抜いたものを
爪楊枝で塗布しました。



37.jpg
羽根の部分はプラスチックと磁石なので、台所洗剤とブラシを使ってジャブジャブ水洗い。
超キレイになりました。
洗った後の水分は飛ばし、よく乾かしましょう。
コイルにセットする時に、軸にもちょっとグリスをつけます。



38.jpg
こちらも水洗いで超ピカピカになった放熱板。



これで分解・清掃は終わりです。あとは、逆の順番に組み立てて行くだけです。
 ファンを組み立て → ファンを固定 → 放熱板の固定 → ファンのコネクタ接続 →
 基板奥の大きめのコネクタをつないで、本体を合体 → ツメをパチパチとはめていく →
 背面のネジをとめる → キーボードとタッチパッドのケーブルをつなぐ → 金具もとめる →
 キーボードをとめる → キーボード上部のカバーをつける → 底面のコネクタを接続する →
 底面全部のネジをとめる → バッテリーをセットする

 これで全ての作業が完了です。ネジが余ったとかないですよね? w






清掃を終えて

 あれだけうるさかったファンの音が、静かになり、気にならなくなりました!
 買った時ってこんなに静かだったんだぁ。。。。





 
参考HP
 自分が一からやったわけではありません。下記サイトは大変参考になりました。
 先人の記録に感謝です。
 http://dynabook.biz/applications/fan_j/index.html
 http://blog.hangame.co.jp/akt_hanta/article/16095184/




39.jpg
参考:ファンの型番。外販はしてないのかなあ。
    「MCF-TS6512M05-1」でググってみると、ドイツのサイトに89ユーロってあったけど、
    89ユーロって、1ユーロ120円としても1万円以上!?
    送料込みみたいなことが書いてあるけど、東芝の製品なら日本で買いたいよ。orz
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テーマ:ノートPC - ジャンル:コンピュータ

  1. 2008/12/26(金) 03:11:25|
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記事が少しでも役に立てば幸いです。

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